Sunoで日本語の歌詞が思った通りに歌われないなら、まず歌詞を全部ひらがなにしてみてください。私がつまずいた場面は、これでほとんど解決しました。
AIで作った曲をYouTubeで公開しています。日本語で歌詞を書いていると、漢字を読み間違える、助詞の発音がおかしい、カッコの中まで歌ってしまう。そんな場面に何度もぶつかりました。
この記事では、私が実際につまずいた5つと、その直し方を書きます。ネットでよく言われている説と私の実測が食い違った部分も、隠さずそのまま載せます。
なぜSunoは日本語が苦手なのか
前提を一つだけ。Sunoは英語圏で生まれたサービスで、日本語の扱いは英語ほど得意ではありません。漢字の読み分けや、助詞の発音といった日本語ならではのルールでつまずきがちです。
つまり「AIが間抜けだから」ではなく、得意でない言語を歌わせている、というだけの話。だからこちらが書き方を寄せてあげれば、かなり素直に歌ってくれます。
つまずき①:漢字を読み間違える
最初にぶつかったのがこれです。デュエット曲で「交わらなくても」と書いたところ、「かわらなくても」と歌われました。意味がまるで逆になってしまいます。
直し方は単純で、その部分をひらがなにするだけ。「まじわらなくても」と書き直したら、あっさり解決しました。
私は結局、歌詞を全部ひらがなに変換して入力しています。読み間違いそうな漢字を一つずつ探すより、まとめてひらがなにしたほうが早いからです。歌詞カードとして人に見せる用の漢字混じり版と、Sunoに入れるひらがな版を、別に用意しておくのがおすすめです。
ちなみに全部カタカナにする方法も見かけますが、抑揚が硬くなるという声があるので私は試していません。ひらがなで十分でした。
つまずき②:助詞の「は」「へ」が ha・he と発音される
ひらがなにすると、今度は別の問題が出ます。日本語の助詞は、書くのと読むのが違うのです。「今は」は「いまわ」と発音しますよね。ところがひらがなで「いまは」と書くと、Sunoはそのまま「イマ・ハ」と歌ってしまうことがあります。
対策は、助詞の「は」を「わ」、「へ」を「え」に書き換えること。音のとおりに書いてあげます。
【NG】それでもいまは おなじほはばで
【OK】それでもいまわ おなじほはばで
白状すると、私はこのチェックを1箇所忘れていました。上の「いまは」がまさにそれで、直さないまま生成していたのです。
この確認作業、私は毎回自分の目でやっているわけではありません。歌詞をひらがなに変換したあと、ChatGPTやClaudeに「助詞の『は』『へ』を、発音どおり『わ』『え』に直して」と頼んでいます。ただし白状すると、この「いまは」の見落としは、まさにAIに任せていて起きたミスでした。AIも完璧ではないので、最後は自分の目で歌詞を通して読む一手間は残しています。
つまずき③:カッコは「読みがな」にならない。しかも挙動が安定しない
ここが一番おもしろかった部分です。「現実(いま)」のようにカッコで読み方を指定する書き方について、ネットでは「カッコの中まで歌われて二重になるから使うな」と言われています。
ところが私は、二重に歌われたことが一度もありません。別々の曲で合わせて6箇所ためした結果がこちらです。
| 歌詞に書いた形 | 実際に歌われた結果 |
|---|---|
| 現実(いま) | 「いま」だけを1回。二重にはならず |
| 黄金(こがね) | 1回だけ。二重にはならず |
| 瞼(まぶた) | 1回だけ(どちらを歌ったかは耳では区別できない) |
| 帰り道(廊下) | 「帰り道」だけ。カッコの中は歌われず |
| (もういっちょ!) | 掛け声として歌われた |
| (全員で!) | 歌われなかった(同じ曲・同じ書き方なのに) |
ひとつ補足を。「帰り道(廊下)」は宅飲みをテーマにした曲の歌詞で、帰り道といっても部屋から寝室までの廊下だけ、という言葉遊びのつもりで書いたものです。読み方の指定ではありません。結果としてカッコの中は歌われず、この小ネタは音では伝わらないままになりました。
まず共通点。二重に歌われたケースはゼロでした。「黄金(こがね)」も「瞼(まぶた)」も、きちんと1回だけ。少なくとも私の環境では、定説どおりにはなりませんでした。
一方で困るのはこちらです。カッコの中が歌われるかどうかは安定しません。同じ曲の中でさえ結果が違いました。「(もういっちょ!)」は掛け声として歌われたのに、「(全員で!)」は歌われなかったのです。書き方はまったく同じなのに、です。
だから結論はこうなります。読ませたい読み方は、カッコに頼らず最初からひらがなで書く。そして、どうしても入れたい掛け声や合いの手は、カッコではなく普通の歌詞の行として書いたほうが確実です。カッコ頼みにすると、歌ってくれるかどうかが運になります。
Sunoには「こちらが指定できる部分」と「運に任せるしかない部分」があります。デュエットのユニゾンでも同じことを感じました。
つまずき④:狙った雰囲気の曲にならない
歌詞ではなく曲そのものの話です。頭の中のイメージと違う曲が出てくるとき、原因はたいていスタイル欄の書き方にあります。
「pop」だけでは足りません。ジャンルを重ねて、質感を表す言葉を足していくと安定します。私が実際に使っているのはこんな書き方です。
sparkling J-pop, bright bouncy mid-tempo, soft female vocals,
gentle synth pads, light acoustic guitar, nostalgic and hopeful mood
それでも余計な音が入ってしまうときは、Sunoの「スタイルを除外」に入れたくない音を書きます。私はピアノだけの伴奏になるのを避けたくて、solo piano を除外したことがあります。
スライダーの調整も効きます。奇抜さを60くらい、スタイルの影響を50前後にすると、指定から離れすぎず、かつ前の曲と似すぎない曲が出てきました。設定の詳しい話はメロディが似てしまう問題の記事にまとめています。
つまずき⑤:曲の長さが思い通りにならない
「2分で終わってしまった」というのもよくあります。私も夏のドライブソングを作ったとき、狙いより短い2分ちょうどの曲が出てきました。
解決したのは歌詞のほうを増やすことでした。サビをもう一度くり返し、ギターソロの指示とアウトロを足したら、3分23秒になりました。曲の長さは秒数で指定するものではなく、歌詞の量と構成で決まると考えたほうが早いです。
構成の指示の書き方はカスタムモードの記事で詳しく書いています。
私は遭遇しなかったが、報告があるつまずき
正直に書きます。よく挙がる問題のうち、私がまだ経験していないものもあります。
一つは数字が英語で読まれるという話。「3」が「スリー」になってしまうそうです。歌詞に数字を書くなら、はじめから「さん」とひらがなにしておけば防げるはずです。
もう一つは生成が止まる・エラーが出るケース。混雑しているときに無料プランだと弾かれることがある、アプリが古いと不具合が出ることがある、と言われています。私は有料プランで、ブラウザから使っているので、いまのところ遭遇していません。
意外だったこと:クレジットは余る
始める前にいちばん心配していたのが、クレジット(曲を作れる回数)が足りるかどうかでした。何度も作り直すことになるだろうと思っていたからです。
結果、余っています。納得いくまで何度も生成し直しても、月のうちに使い切れませんでした。私のペースは月に数曲。同じくらいの人なら、クレジット切れを心配する必要はないと思います。プランごとの回数は料金プランの記事にまとめました。
まとめ:日本語は「音のとおりに書く」が正解
やることを一つにまとめると、耳で聞こえる音のとおりに歌詞を書く。これだけです。漢字はひらがなに、助詞の「は」は「わ」に。カッコで読み方を指定しようとせず、最初からひらがなで書く。
Sunoは日本語が苦手ですが、書き方をこちらが寄せれば十分に歌ってくれます。同じところでつまずいている人の遠回りが減れば嬉しいです。
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