Sunoで曲を作っていて、こんな経験はありませんか?
「歌詞も変えた。スタイルも変えた。なのに、イントロのピアノもメロディも、前に作った曲とそっくり……」
実はこれ、私も同じ壁にぶつかりました。同じキャラクターの声で何曲か作っていたら、まったく別の歌詞・別のスタイルで作ったはずのバラード2曲が、イントロのピアノまでほぼ同じになってしまったんです。何十回も生成し直しても抜け出せず、海外の情報まで調べてようやく原因と解決法にたどり着きました。
この記事では、
- なぜメロディやイントロが似てしまうのか(原因は2つありました)
- 私が試して「効かなかった」こと
- 実際に抜け出せた具体的な方法
を、初心者の方にも分かるように、実体験ベースでまとめます。同じことで悩んでいる方の遠回りを、少しでも減らせたら嬉しいです。
何が起きるのか(症状)
私の場合、こんな状態でした。
- 歌詞もスタイルも変えたのに、イントロのピアノが前の曲とそっくり(「タンタンタタン」と同じ音階で始まる)
- サビの歌い回し(節回し)まで似てくる
- 別々の曲のはずなのに、聴くと「あれ、これ前の曲では?」となる
私は同じキャラクター用に作ったバラード2曲で、まさにこれが起きました。テーマも歌詞もまったく違うのに、イントロを聴くと同じ曲に聞こえてしまう。これでは「別の作品」として出しづらいですよね。
原因は2つありました
調べていくうちに、原因は1つではなく2つが重なっていることが分かりました。ここがこの記事で一番伝えたいところです。
原因①:Voice(旧Persona)を使うと、声だけでなく「歌い方」まで似てくる
Sunoの「Voice(以前はPersonaと呼ばれていた機能)」は、同じ声を別の曲でも使えるとても便利な機能です。
Suno公式の説明では、この新しいVoicesは「声(音色)」を再現するための機能とされています。ところが実際に使ってみると、
- 歌い回し(フレージング)
- 曲全体の雰囲気
- メロディの傾向
まで、前の曲と似てくることがあります。これは私の体感だけではなく、海外のユーザーコミュニティでも「Voice(ペルソナ)を使うとメロディまで似る」という声が多く上がっています。つまり、公式には「声の機能」とされていても、実際の使用感としては歌い方やメロディの傾向まで引っ張られる、というのが多くのユーザーの実感なんです。私の場合も、気のせいではありませんでした。
原因②:同じ歌詞・同じスタイルで何十回も生成すると「収束」する
そしてもう1つ、こちらが見落としがちな原因です。
私は「理想の1曲ができるまで、同じ歌詞・同じスタイルのまま何十回も生成し直す」という作り方をしていました。実はこれ自体が、メロディが似る原因になっていたんです。
Sunoは「一番ありそうなメロディ」を選ぶ性質があります。そのため、同じ材料(歌詞+スタイル)を繰り返し入れるほど、出てくるメロディがどんどん1つに集まっていきます。これを私は「収束」と呼んでいます。
実際、Voiceをオフにしても、同じ歌詞・同じスタイルで回し続けると、また似たメロディに戻ってきました。つまり犯人はVoiceだけではなかったのです。
※これはSunoの不具合ではなく、仕様に近い挙動です。「同じ入力には似た答えを返す」というAIの性質によるものなので、知っておくと対策が立てやすくなります。
私が試して「効かなかった」こと
解決法の前に、遠回りした失敗も正直に書いておきます(同じことを繰り返さないように)。
- スタイルを大きく変えた(Healing Ballad → Dreamlike → Ambient など):曲の雰囲気は変わりましたが、イントロは似たままでした。
- BPM(テンポ)を変えた(72→76):曲の長さは調整できましたが、メロディへの影響は小さかったです。
- Voiceをオフにした:これは確かに軽減しました。ただ、そのあと同じ歌詞・同じスタイルで繰り返すと、また似てきてしまいました。
つまり「スタイルやテンポをいじる」だけでは、イントロのピアノからは抜け出せなかったのです。
実際に抜け出せた方法
ここからが解決編です。発想を変えたら、あっさり抜け出せました。
考え方:「ピアノにイントロを任せない」
あの「タンタンタタン」というイントロは、Sunoがスローなピアノバラードでよく出してくる「手癖」のようなものです。だから「やさしいピアノのバラード」と頼み続ける限り、何回やっても同じイントロに戻ってきます。
そこで私は、イントロをピアノ以外の楽器で始めることにしました。
具体策①:スタイルを「オルゴール始まり」にする(オルゴール作戦)
スタイルの指定に「music box intro(オルゴールのイントロ)」を入れて、曲の入り口の楽器を変えました。これが一番効きました。夜や月の世界観にもぴったりで、イントロが完全に別物になりました。
例(スタイル欄に入れた文):
J-pop ballad, female vocal, music box intro, warm strings, soft piano later, slow dreamy nocturne, healing
具体策②:「スタイルを除外」欄を使う
Sunoの「その他のオプション」に「スタイルを除外」という欄があります。ここに、
solo piano intro
と入れておくと、「ピアノだけのイントロ」をSunoが避けようとします。具体策①と一緒に使うと、さらに確実でした。
具体策③:スライダーを調整する(奇抜さ・スタイルの影響)
同じく「その他のオプション」にあるスライダーを、こう設定しました。
- 奇抜さ(Weirdness):60%前後(少し上げると新しいメロディが出やすくなります)
- スタイルの影響:50%前後(雰囲気は保ちつつ、自由度を確保)
※奇抜さを上げすぎる(70%超)と、バラードでは展開が不自然になることもあるので、まず60前後から試すのがおすすめです。
具体策④:同じ材料で粘らず、材料を少し変える
これが意外と大事でした。「同じ歌詞・同じスタイルで何十回も回す」のをやめることです。
前述のとおり、同じ材料を繰り返すほどメロディは1つに収束します。だから、
- スタイルの言葉を毎回少し書き換える
- 数回試してピンと来なければ、材料を変える
という風に、「少ない回数で当てにいく」やり方に変えました。結果的に、似たメロディから早く抜け出せます。
それでも「声を統一したい」人へ
ここまで読んで、「でも同じキャラの声で揃えたいんだけど」と思った方もいるはずです。私もそうでした。
でも、Voiceで毎回メロディ固定と格闘していると、曲作りそのものが止まってしまいます。そこで私がたどり着いた割り切りは、
「声」で統一するのをやめて、「世界観」で統一する
という考え方です。
声を完全に一致させなくても、
- キャラクターの設定や役割
- サムネイルやビジュアルのトーン
- 説明欄でつなぐ物語
といった声以外の要素で、十分に「同じ作品世界」だと伝わります。実際、聴く人が覚えているのは細かい声質よりも、その世界観の方だったりします。完璧な声の統一より、作品を作り続けられることを優先する——これが、私の出した結論です。
まとめ
最後に要点を整理します。
メロディが似てしまう原因(2つ)
- Voice(旧Persona)は声だけでなく、歌い回しや曲の雰囲気まで似てくることがある
- 同じ歌詞・同じスタイルで繰り返し生成すると、メロディが1つに収束する
抜け出す方法(4つ)
- スタイルを「オルゴール始まり」にして、イントロの楽器を変える
- 「スタイルを除外」欄に solo piano intro を入れる
- スライダーを「奇抜さ60/スタイルの影響50」前後に
- 同じ材料で粘らず、材料を少し変えて少ない回数で当てる
Sunoは「同じ材料を入れると、同じ答えに行き着く」装置です。これを知っておくだけで、「なぜ似るのか」「どうすれば変えられるのか」がぐっと分かりやすくなります。同じ壁にぶつかっている方の、遠回りを減らせたら嬉しいです。
ところで、こうして「AIで試して・つまずいて・解決した記録」は、ブログに残しておくと自分だけの資産になります。同じことで悩む人の役に立ちますし、振り返ると自分の成長も見えます。私が実際にブログを始めた手順は、こちらの記事にまとめています。


コメント